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NLPとは?

NLP(Neuro linguistic Programming)についての解説です。

一般の方向けに簡略化してありますので、NLP理論のすべてを網羅してはおりません。ご了解ください。
 

1.NLPとは人間の脳の使用説明書である

NLP(Neuro linguistic Programming)はカウンセリング・心理学的アプローチの手法のひとつで、日本語では「神経言語プログラミング」と訳されています。

最近ではビジネス書などで、よく紹介されていますし、クリントン元アメリカ大統領も学んだということが有名ですので、お聞きになったことがあるかもしれません。しかし、「NLPは非常に多面的であり、また論理的に系統立てて発達したものでないため、一般の読者にわかりやすく全体像を示す作業は困難」(高橋慶治著『NLP』より)だと言われています。

この点については、私も全く同じように感じています。NLPの全体像は、実際にコンサルティングを受けていただくことや、日常のコミュニケーション方法としてお使いただくことでこそ、全体像を把握できるものだと思います。

とはいえ、NLPによるコンサルティングやコーチングを行っておりますと、クライアントの方々の身体症状の改善、業績の改善、売り上げやモチベーションのアップ、受験の成功、パートナー・夫婦関係の改善、親子関係の改善などの結果が、比較的早い段階で現れるのがわかります。

このように、NLPの実践的な成果を実感するにつけても、はじめてNLPに接する方々の不安や疑問をある程度解消できるような、具体的な説明を試みたいと思うようになりました。そこで、このコーナーではできるだけ、「わかりやすく具体的に」をモットーに、予備知識という視点から、NLPの説明を試みたいと思います。

さて、あなたが上手にできないことを、簡単にできる人はいませんか?
 逆に、あなたが簡単にできることを、苦労してもできない人はいませんか? 
あなたとは違ったことに注目し、違った結果を出す人はいませんか? 
それは、あなたとその人の、情報処理プロセスや脳内マップが異なるからです。

NLPは、1970年代にカルフォルニア大学の言語学助教授であるジョン・グリンダーと、同大学心理学科の学生のリチャード・バンドラーの2人の共同研究から始まりました。その研究内容は、全く違った手法の心理療法の大家3人(ゲシュタルト療法のフリッツ・パールズと、家族療法のヴァージニア・サティアと催眠療法のミルトン・エリクソン)が、それぞれどのように治療を行っていたか、を観察した結果を元にしています。

この3名が「全く違う心理療法」を実施し、「性格も非常に異なっていた」にもかかわらず、「驚くほど似通ったパターンのコミュニケーション」を治療に使っていたことに注目し、共通点を積み上げました。さらにその上にサイバネティクス、精神生理学、言語学、コミュニケーション理論などを加えて、実用的でかつ第三者に教えることができるようにしたモデル―――それがNLPです。

2.NLPの構造はコンピューターと似通っています

外部の情報は、知覚というフィルターを通して自分の中に入力され、それが脳の中にコード化されて、言語として蓄積されます。自分の内部から、外部へと表現として出てくるのは、脳の中のコード化された言語を、知覚のフィルターを通して、出力しているのです。

この情報処理のプロセスは、すべて神経系の働きによって行われます。情報処理プロセスは、呼吸や表情といった微妙な身体の動きに対応し、言語や非言語情報(姿勢やジェスチャーなど)として現れているのです。  

NLPは、個人内部での情報処理プログラムを、よりスムーズでバランスのとれた方向へと修正する手法です。例えば、自分の「考え方のくせ」の長所を強化して、良好な人間関係を築いたり、目標をより早く達成することができます。逆に「考え方のくせ」の不必要なものを捨てたり、変化させたりして、過去に起因する感情を変化させることもできます。

人間が外部の情報を知覚し、処理するプロセスは、千差万別です。
あなたのプロセスは、あなた独自のものであり、個性をかたちづくる、素晴らしいものです!

しかし、あなたの独自性が、あなたを苦しめる場合もあります。
なぜ、このようなことが起こるのでしょうか? 
それは「あなたの知覚する世界は、現実そのものではない」からです。

人間は、基本的に五感を通して世界を知覚しますが、五感の知覚には知覚範囲による制限があります(紫外線や病原菌が肉眼で見えないのがその例です)。その制限のある知覚範囲の中でも、意識の集中度による選択が行われます。ですから、知覚できる情報は、現実の現象の中のほんの一部なのです。残りは無意識的経験となるのです。

さらに、いままでの経験や興味、価値観、信念、文化、言語のフィルターがかかることにより、情報の解釈がなされます。これらの情報の解釈も、実際に意識しているのは現象の中のほんの一部です。残りはやはり無意識的経験となります。

意識的に知覚できる情報は、下図のようなイメージです。
 


例えば、音楽を聴いているときに、家族のおしゃべりの声はあまり意識に入りません。しかし、隣の家で誰かが「火事だー!」と叫んだら、聞こえている声の大きさは同じでも、すぐ反応するでしょう。

また、部屋の温度や湿度、光の明度などは、たいていは意識しませんが、無意識的に情報として知覚されています。

全体として、無意識の範疇に入る情報の方が多いですし、確実に意識的な考えに影響を与えます。アロマテラピーや、バックグランドミュージックなどが、意識的な考えに影響を与えているのがその例です。

五感の知覚範囲と、情報解釈という制限の中で、私達は多かれ少なかれ、自分の見たいものしか見ないし、聞きたいものしか聞きません。

自らが知覚した現実の一部を、いままでの経験や興味、価値観、信念、文化、言語のフィルターを通して解釈し、自分の外側の世界のモデル(内的地図)とし、それに基いて行動していることになります。

あなたが現実だと思っている物事、それらはすべてあなたの五感や解釈のフィルターを通り、取捨選択された現実の一部分です。「あなたの知覚する世界は、現実そのものではない」のです。


3.あなたは相互に影響しあうシステムの一部として存在する

あなたは一人で生きている存在ではありません。家庭、職場、友人関係、地域社会、国家などの一員であり、地球環境レベルで見ると、動物や植物を含む大きな「環境」というシステムの一員です。

家庭というシステムにおいても、地球というシステムにおいても、システムのすべての要素が重要なのでなく、ある要素は変化してもシステム自体に影響がありませんが、ある要素はシステム全体に重要な影響を及ぼします。


海に真水を1.000リットル入れても、海の生態系に大きな影響はありませんが、重油を1.000リットル入れたら、大変な影響があります。
NLPの素晴らしさは、個人に役立つ手法を提供するだけでなく、家族や、地域といった、より大きなシステム(エコロジー)も重視することができる点です。

それは、大きなシステムを考慮に入れた、バランスのとれた視点を持つことにより、あなたのより豊かな内的地図を創り出すことを重視しているからです。
より豊かな内的地図によるあなたの人生が、より豊かな、あなたをとりまく世界を創り出すことでしょう。

では、どうしたら「あなたのより豊かな内的地図を創り出すこと」ができるのでしょうか? 
それは、NLPの手法を使って、「現在の状態」と「望ましい状態」を明確にし、変化することで可能になります。
あなたの変化への行動を促し、より大きなシステム(エコロジー)を重視した、より豊かな内的地図の創造へとつなげることができるのです。


4.望ましい状態へ向けて

下記の図のように、現在の精神状態が、気力とエネルギーや、希望に満ち溢れたものなら、あなたの視点は、現在から望ましい方向に向けられています。あなたがもしトラブルを乗り越える気力や、エネルギーがない状態であったり、失望したりしているなら、望ましい状態にありたいと思いながら、現在を見ていることになります。
 


意識的にせよ無意識的にせよ、人は望ましい状態を思い描き続けます。

まずはあなたにとって望ましい状態を、明確にしていきましょう。望ましい状態とは、

・結果が肯定的に表現されているもの
・結果が具体的であること
・結果が検証可能なもの
・結果が外部環境と合致するもの
・実現可能なもの
・自分でコントロールできること

といわれています。

現在の状態から、望ましい状態へと移行するときに、NLPの手法が成果を表します。

5.あなたの内的世界は外と繋がっている

下記の図は、個人のアイデンティティの内的ネットワークと外的ネットワークが、どう関わっているかを表した図です。

NLPの手法は、心理療法家の実際的な手法に、神経学、精神生理学、言語学、コミュニケーション理論などを加味しています。そのため、あなたの話す「言葉」が、図のどこから発せられた言葉なのかを、聴き取り、解明する技術があります。
 


私達は、普段は、自分の言葉が図のどこから発せられているかを、意識することはありません。また、環境を外部要因ではなく、自分の能力のように捉えてしまうこともあります。

たとえば、隣の人の機嫌が悪かったのまで、自分のせいだと感じたことはありませんか? 
あなたが何か行動をした結果、そうなったのでしょうか? 
なぜ自分のせいだと感じてしまうのでしょうか?

ささいな一言が、あなたの真意を表す時があります。
また相反する価値観が、あなたの行動をストップさせる時もあります。

これらは、情報処理プロセスが、思考や認識に影響する例です。

6.NLPはどんな人にとって役立つものか?

日本よりNLPがより認知されている欧米では、下記のような職業の方がNLPを学び、活用されています。

コンサルタント関係(コンサルタント、各種トレーナー)
クライアントとの信頼関係づくりなくしてコンサルタントは本当に持っている技術を発揮できません。また説得の手順も大いに役に立つでしょう。

ビジネス関係者(経営者、営業マンなど)
人間を相手にするビジネスの場面はとても多いですから、顧客との関係作りから交渉までノウハウが即ビジネスの現場での実績につながります。

医療関係者(医師、看護婦、ケースワーカーなど)
患者というものは、症状によっては不安や精神的混乱の中にいて、求めているものが読み取りにくいものです。彼らの言動や態度の背景にあるものを読み取ることで効果的な医療行為が可能になります。

教育関係者(教師、課外活動のリーダーなど)
教育関係者ほどコミュニケーションのスキルが重要な職種も少ないでしょう。科学的かつ即効性のあるスキルが数多く存在するので、効果を実感しやすく好評です。

警察関係者(警察官、弁護士、公判弁護士はとくに)
「交渉人」の映画はご存知ですか?危険な相手を説得し市民の安全を守る説得力、信頼性、表現力、推理力をたかめる意味で、NLPは非常に有効です。

政治関係者(政治家、政策プランナーなど)
クリントン元大統領や、歴代アメリカ大統領は学んでいます。また、側近に、NLPの達人を配置することも多々あります。プレゼンテーション力強化、信頼感の構築、言語が違う要人をもてなす際も効力を発揮します。

心理療法関係(カウンセラー、セラピストなど)
従来の心理学と違い、分析より効果に焦点を当てているので、より柔軟で有効な戦略をとりやすい点が好評です。クライアントとの信頼感構築も、より早く簡単になります。

芸術表現者(役者、歌手、陶芸家など表現者)
観客やプロモーターの方々の要望の把握。自己管理能力や発想力のアップ。表現者にとって必要な技術の集合体がNLPとも言えると考えています。

就職や転職を考えている学生、社会人
自分自身を客観視すると同時に、自己実現に向けてセルフコントロールしていく事は人生の節目にある人にとってはとても重要なポイントとなります。面接の自己表現としても学ぶことをオススメします。


最後に

このコーナーは、コンサルティングやコーチング、セミナーを受ける予備知識としての視点から、NLPの一部分についてお伝えしました。

NLPは非常に多面的なため、この場ですべてをお伝えすることはできませんが、ご理解の一助となれば幸いです。

NLPは文章のみから理解するよりも、実際に体験されたほうが有効に活用でき、理解が深まります。NLPに関心を持たれた方は、ぜひ当社のNLPコースにご参加されることをお勧めいたします。

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